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2013年8月22日 (木)

23年前の夏

お盆も終わり、ちょうど今ごろの時期だったと思うんですよね。23年前の。

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レコーディングでおなじみの、Guitarman(大阪南楽器)のストラト。実はカスタムメイドなんですよ。これからのお話は、このギターを作ってもらって1年足らずの夏の暑い日の想い出です。

当時まだ僕は京都の学生バンドマンで、お世話になっていたバンドのプロデューサーから単発のイベント仕事などを紹介してもらっておりました。奈良ホテル大広間でのオールディーズ演奏であったり、嵐山トロッコ列車駅前のイベント演奏であったり、彦根駅前商店街の夏祭り演奏であったり。いろいろと。

ちょうどその日は、京都郊外の大型ボーリング場駐車場での夏祭りイベントでした。僕らは演奏だけでなく、PA(音響)の設営もオペレートも全部自分たちのチームでやるという、パッケージ一式請負というスタイルで運営コストを抑えておりました。小さな小さなイベンターだったのです。素晴らしいチームでした。

朝4時に起きて、楽器とエフェクターとアンプと衣装を準備。これらの壮大な荷物を、バスと電車を乗り継ぎ2時間ほどかけて集合場所まで運ぶのが、まず朝一の仕事。そこからは、みんなで機材車に乗ってPA機材倉庫に行きます。そして膨大なPA機材を機材車に積み込んで、いざ現場へ。現場ではすべての機材設営を、バンドマン含むスタッフ8名ほどでやっておりました。

本番は灼熱の13:00から3ステージ。まあ今考えると、およそ引越屋アルバイトのような力仕事の後で、どの筋肉を使ってギターが弾けたのか分かりませんが(笑)、おそらく演奏も何とかなっていたはずなんですよね。

夕方にはみんなで撤収して、朝の逆でPA機材倉庫に搬入して、国道沿いのたこ焼き屋で軽く打ち上げて深夜に帰宅。どこに帰宅するかはその日しだい…いやいや、うそです(笑)。どこにあの体力があったのか、…いや、それもその体力じゃありませんよ(笑)、普通に筋力や持久力と言う意味で…それが今となっては想像もつきません。でも、イベント演奏は毎回そんな感じだったのです。

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で、後日ふと気付いたら、ギターの塗装にこんなヒビが。

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あれ?このあたりはもっとひどいかも…

おそらく、炎天下の演奏で木材が膨張なり収縮して、塗装との境目にストレスがかかったんでしょうね。特に音色的に変化も無いので未だそのままにしてありますが、こんな名誉の負傷も、当時はちょっと落ち込んだものでした。懐かしいなぁ…。

今は、幸か不幸かそんな過酷な現場のオファーは無くなりました。でもね、可能ならばいつでもこれが出来る体力は持っていたいんですよね。音楽家ってチヤホヤされがちだからすぐに思い上がりそうになるんだけど、涼しい顔して思い上がったらもう終わりです。音楽家の心得なんていうものは、あの過酷な現場から学ばせていただいたんだと思います。

暑い作業部屋でこのギターを抱くと、今でもあの夏の風景がよみがえるんですよね。

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2013年8月18日 (日)

原点、新世界界隈へ!

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大阪日本橋筋。オーディオや楽器用機材の自作を始めた高校生の頃からさんざん通い慣れた街です。先日帰省した際、ちょっと特殊な部品を探しに久々に歩いてみました。

家電流通の世界の厳しさはあえてここでは触れませんが、そんな中でちょっと嬉しかったのは写真中央のビル。30年前は小さな部品屋だった共立電子産業(屋号:シリコンハウス共立)が、巨大に成長していたこと。今の理系高校生だって、まだまだゼロからものづくりをする環境はあるんだなと。

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部品調達の後は、太田家親子三代五名様御一行で、お得意の新世界界隈へ繰り出します(笑)。新世界というと「怖い」という印象を持たれる方も少なくないと思いますが、今は一大観光スポットのようで、ものすごい賑わい。東京で例えるならば、浅草あたりが一番雰囲気が近いかもしれませんね。

ただ、昔はいっぱい居たホームレスの方々の姿が全く見えないことが少し心配になりました。合法的ではないにせよ、昔はみんなこの界隈で共存して生活されていたはずなのです。どこかに移動されただけならいいのですが…。

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そんなことをツラツラ考えつつ、新世界を抜けて、通天閣を越えて、ジャンジャン横丁を歩いて歩いて20分。名店たつ屋に到着。

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名物ホルモン鍋。なかなか。
客層は、さまざま。とても店内写真は撮れません。でも、それがいい。

僕らが生きる1本の道で出会う人々は、ともすると非常に偏ってしまう。けれど音楽家という職業柄、それを出来るだけ広げようと散々歩き回る原点は、僕の場合は新世界界隈にあるんでしょうね。

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懐かしい感覚の旅になりました。
さあ、今夜は早速納品です。録音録音。

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2013年8月13日 (火)

みとせのりこ@南青山MANDALAにご来場ありがとうございました。

みとせのりこ@南青山MANDALAにご来場のみなさま、ありがとうございました!みとせさんの選曲も普段とは一味違い、会場もゆったり座ってお食事できるMANDALA。いかがでしたでしょうか?毎度のことながら、みなさまのおかげで素敵な夜になりました。心より感謝申し上げます。

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うっかり写真を撮り忘れてしまい、関係無いけれどうちの楽器達。昨夜は、
・S.Yairi YD-504 (一番左の楽器)
・辻渡 S-2 (左から3本目)
を連れて行っておりました。日本の職人さんの作った楽器、いつも素晴らしい音を奏でてくれます。ちなみに本日は自宅録音の日でして、昨日と全く同じ組み合わせで仕事しておりますよ。

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2013年8月 8日 (木)

料理趣味の写真など

数少ないワタクシの趣味。いわゆる「男の料理」とは全然違い、その日冷蔵庫にあるもので作ります。

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暑い昼間のカレー焼うどん

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100円でこんなに買えるシシャモの網焼き (網を買ったのが嬉しくてね…(笑))

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青梗菜と厚揚げの中華炒め (肉よりも厚揚げの方が合う気がします)

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家族総動員で作る手作り餃子75個

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残り物で作る天津飯

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そうめんに飽きて天ざる風 (どうしてもかき揚げが食べたかった)

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2013年8月 6日 (火)

暑い日はチャリンコに乗って

一昨日は、バンドレッスンのため築地まで往復45kmを自転車で走って疲れ果てたのですが、やはり少し時間が出来ると風を切って走りたくなってしまいます。

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というわけで、昨日は子供を連れて少しだけ近所の公園へ。いやー暑いのにカメさんは甲羅干しですか。熱中症にならないでね。

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楽しみにしていた貸しボートは残念ながら受付時間を終了しておりましたが、つかの間の都内の自然を満喫しました。

さてさて、仕事するか。

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2013年8月 5日 (月)

自然の「気」をいただいたライブ

8月3日(土)は、ネイティブアメリカンフルート奏者、マークアキクサさんの長野ライブでした。ご来場いただいたみなさま、また企画していただいたスタッフのみなさま、ありがとうございました。

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朝から、パーカッションのよしうらけんじさんの車に便乗させていただいて、無事に長野県原村に到着。あまり写真はありませんが、素晴らしき大自然の世界。空も山も風も大地も、それ自身が生命体であるということを再認識します。

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今回の会場「リングリンクホール」は、ペンションの隣に建てられたホール。木造建築の落ち着いた響きも、極上でした。

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ライブ最初は、マークアキクサさんのソロから。
この後、よしうらさんと太田が加わって3人のコーナー。即興演奏で何かが降りてきて、多分もう二度と無いであろうクオリティーで終了しました。そういう時に限って、スタッフも誰一人として録音をしていない(笑)。

僕らは普段、何とか自分の中から音楽を生み出そうともがいているけれど、音楽ってやはりそういうものではないのかも知れない。自然が育んだ気を頂いて、僕の指を通して外に出て行くもの。それが音楽なのだろうと考えざるを得ません。

音楽を作っていくということは、おそらく自然と対話していくこと。
お天道様がお怒りになるような、傍若無人な生活をしてはいけないんでしょうね。

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2013年8月 1日 (木)

自社設計ガットギター専用ピックアップの量産化に向けて

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春のライブより、ガットギターに取り付けて使用している自社設計のオリジナルピックアップですが、いよいよ量産体制とすべく、まとまった数のプリント基板を作成いたしました。仕事の合間を見てゆっくりとですが、みなさまにお届けすべく1台1台手作りしてまいります。

そもそもなぜ自社設計しようと思い立ったか?
鉄弦アコースティックギター用としては、世の中に様々な優れた後付けピックアップ製品が存在します。太田が愛用しているFishman社の"Rare Earth Blend"も代表的な製品です。けれども、マグネティックピックアップが使えないガットギターに目を移すと、優れた後付けピックアップ製品が驚くほど少ない。しかも高価であると。

おそらく、ガットギター需要が鉄弦ほど多くないからだと考えられますが、生音の良い楽器を手軽にステージで使いたいという衝動を抑えきれず、まずは自分のために実験的に製作してみることにしました。すると、(見た目はイマイチですが)意外にも結果が良かったので、ではリスクの無い範囲で量産化してみようと話が進んだわけです。

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現状、太田がステージで使っている試作品はこんな感じ。
ギター側は何の加工も必要ありません。本体をサウンドホールにクリップで挟み、ピエゾピックアップをブリッジ部に粘土で固定するだけ。現場のミュージシャン発、ガットギター用外付けピックアップの新提案。

回路的にはほぼ改良を終えており、ピエゾピックアップだけの製品とは全然違う自然な音を会場に届けてくれております。ハウリングの問題も、ピエゾとコンデンサーマイクのブレンド比を変えることによりほぼクリアーしています。

現状の問題点としましては、ピエゾピックアップからの本体へのケーブルが取り外しできないためメンテナンス上不便だったり、またやや太いため、ケーブル共振が音質に影響を与えたりしております。プリント基板を用いた量産品では、これらの問題を完全にクリアし、より使いやすくしてみなさまにお届けする所存です。

価格も、可能な限り安価な設定を考えております。
引き続き、どうぞご期待くださいませ。

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