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2012年9月29日 (土)

運動会のグラウンドにて。

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体を動かすのは大好きだけど、対戦が苦手です。
僕がスポーツをやると、すぐに逆上して本来の目的を見失い、ただの喧嘩になってしまう。ルール無視で、力ずくで息の根を止めないと気が済まなくなってしまうのです。まったく、何とかならんか、この性格…。

今日は子供の運動会。

騎馬戦は見ないようにしていたのですが、不覚にも午前中の棒倒しを見てしまって、ちょっと頭に血が上ったので近所のコンビニの喫煙所でクールダウン。学校が全面禁煙+アルコール禁止なので、同じようにコンビニにいらっしゃるお父様方も見受けられました。いやー願わくば、僕らが子供の頃の、あの大らかな時代に戻りたい。関係ない近所の人々まで運動会に来て騒いで、街の一大イベントでしたからね。

さて、グラウンドに戻って目に入ってきたものは、児童手作りの万国旗たち。

僕のように、すぐに逆上するのは簡単。
でも、この時期だからこそ、万国旗が目に重くのしかかります。

人は、自分が教えられてきたことが正しかったかどうかを、なかなか正確に確認できない。さらに、世の中とは、決して善悪で動いている物ではない。正直、僕は自分の受けてきた教育に疑問を持ち続けています。だからこそ、自分が受け持つ学生にも、僕が言っていることが盲目的に正しいと思ってほしくない…という旨を伝えています。所詮、講師業などでチマチマ生きているような大したことないミュージシャンの戯言だと。

ただひとつ、どんな相手でさえ理解しようという気持ちが無ければ、僕らはすぐに戦争をしてしまう。おそらくそれは本能なんだろうと思う。理解できないのは百も承知の上で、それでも理解しようと努める。それこそが、先人達がなるべく殺し合いをしないようにと積み重ねてきた知恵なんじゃないかと思う。

いくら逆上しても、それだけは守っていこうかと思うのです。

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2012年9月24日 (月)

明けない夜

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やまない雨は無いし、明けない夜もない。
そんなことは分かっている。

けれども音楽人として、こんな時代に僕らの作るものが果たし得る役割について、本当のところ、僕はもうよく分からない。

本当は、音楽よりももっと大切なことがあるはずだ。
そう思いつつも、僕は音楽を作っている。

街に出ると、iPhone5に熱狂する若者の姿を目にする。
違和感を感じつつも、僕は音楽を作っている。

路上演奏では、「わたし」がテーマの曲をみんな大音量で歌っている。
猛烈な違和感を感じつつ、僕も音楽を作っている。

音楽の唯一のすごいところは、「救い」だと思う。今日の生活に絶望したとしても、明日を生きる糧になり得る力が、音楽にはある。その力を信じて僕は音楽をやっているつもりなんだけど、どうやら人々が求めている物は違うんじゃないかと、うすうす感づくようになってきてしまった。それは、「逃避」なんじゃないかと。どうやらそこが、僕の感じている違和感らしいところまでは突き止めた。

空を見上げると、やはり東京は明るい。
震災後1年半。結局、何不自由なく生活している東京。もうそれだけで居心地が悪い毎日だけれど、その便利さの中で、僕らはいったい何を発信していけばいいんだろう。そんな自問自答を繰り返しながら、今夜も無責任に眠りについてしまうのです。

なかなか明けない夜に、悶々としながら。

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2012年9月18日 (火)

僕らのバランス

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日々の喧騒に忙殺され、ともすると仕事が雑になりそうな時。
音楽を生業とする私とて、そんな状態に陥るときがあります。

でもそんな時、息が合って、かつテクニカルにも優れたミュージシャンとご一緒すると、劇的にリフレッシュすることもよく知っています。この日もそうでした。

9月15日(土) マークアキクサ@船橋:二和公民館でのライブ。朗読には山地常司さんをお迎えし、ネイティブアメリカンの世界を存分に表現させていただきました。市民ボランティアのイベントだったので、公式告知はしておりませんでしたが、300人を超えるお客様でホールは満席。ご来場ありがとうございました!

インディアンフルートのマークアキクサさん、パーカッションのよしうらけんじさんと3人で会うのは、せいぜいリハーサルと本番のみ。でも、一旦音を出してみると、この人が今までどういう鍛錬をしてきたのか、この曲をどういう表現にしたいのかが手に取るように分かります。だからこそ、こちらも丁寧にそれに応えていく。そんな積み重ねで、きっと我々ミュージシャンは成長していくんだと思います。

「どんなに性格が悪くても、上手い奴と演奏がしたいと思っていた。」
という、大先輩からの名言。

決して、性格の良さとか馴れ合いで、音楽は出来ない。
でも、お客様や相方に対する真摯さを忘れては、そもそも音楽にならない。

それが、僕らのバランスなのです。

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2012年9月13日 (木)

バスドラが歪んでる!

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昔懐かしい、マライア・キャリーのデビューアルバム。1993年発売。
バンドマンの自分にとって、実はこのアルバムの1曲目は衝撃でした。
「あれっ!?この曲、バスドラが歪んでるよ!不良品かな?」
今となっては当たり前のローファイな感じの打ち込みですが、当時はまだそのサウンドは一般的ではなく、僕は真剣に盤の不良やオーディオ機器の不良を疑ったのです。

あれから20年弱。

ローファイの限りを尽くしてきた音楽は、再び生楽器へと大きく舵を切っています。
そんな時代を、僕は待ち望んでいました。もちろん、表現としてのローファイやエレクトロニカは全く否定しませんが、それはきっと僕の芸風じゃない。丁寧に、ひとつひとつのフレーズを編んでいく昔ながらのやり方で、制作を続けていこうと思います。

そして、どこかの誰かがそれに共感してくれれば、こんなに嬉しいことはありません。

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2012年9月10日 (月)

夏の終わりのレコーディングと制作の宣伝

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つい先日のレコーディングで立てていただいたマイク。SONY C-800G。68万2千円也。
実は、専門学校ではこのマイクの開発者とご一緒していて、苦労話なんかを聞いたりするのですが、いや、なかなか良い音を拾ってくれますね。基本的にややドンシャリで、アコースティックギターのおいしい部分を強調してくれるようなマイクです。ガットギターにはもう少し丸みがあった方が良いかも知れませんが。

そうそう、
「太田光宏と言えば、アコースティックギター。」
という固定概念をお持ちの方も多いと思いますが、実はエレクトリックギターのレコーディングが多いのも事実です。そんな日々の中、こんな美しいアルバムが届きました。

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新・光神話 パルテナの鏡 オリジナル・サウンドトラック
中身を聴く前に、その重厚なパッケージとブックレットにやられます。これがこだわりのプロキオン・スタジオ・クオリティーか…。すごい。

音を聴いてみると、ものすごく自然な音色が流れてきます。劇伴らしく必要以上の加工をせず、良い音をありのままに伝えようとする姿勢に共感します。僕の制作も、こうありたいですね。

実はギター録音の時は、とにかく目の前の曲を弾き切ることに精いっぱいなので、どういうフレーズを弾いたかなんてほとんど覚えていなかったりします。ですから、こうやってサンプル盤を頂くと、こちらが予想していない曲で、突如僕のギターがどーんと流れてきたりする(笑)。ビックリです。意外といろいろ弾いていたんですねぇ…


もう一つ、もうだいぶん前から公式になっているものですが、ティームエンターテインメントから10月10日発売の、「ロックマン」25周年記念アレンジアルバム(ロック版)にて、制作を担当させていただくことになりました。公式サイトはこちら

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品名: 25th Anniversary ロックマン Rock Arrange Ver.
品番: KDSD-00580
価格: ¥3,150(税込)
発売: ティームエンターテインメント
発売日: 2012.10.10
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他に参加される錚々たる諸先輩方の中で、バンドマンである太田光宏にしか出来ないものをと思い、気持ちを込めて制作させていただきました。まるで天下一品のこってりラーメンのように濃厚な芸風を(笑)、どうぞお楽しみくださいませ。

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夏の終わりのライブ三昧その3

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昨日9月9日(日)は、ネイティブアメリカンフルートサークル@藤野芸術の家マークアキクサさんのサポートでアコースティックギターを弾いて来ました。

ピクニック気分で中央本線。高尾まではいわゆる「中央線快速」ですが、高尾より先は昔懐かしい113系になります。エアサスではない横揺れの感じも懐かしい。どのくらい懐かしいかというと、僕が物心ついた時にはすでに大阪でも走っておりましたから、おそらく現役で40年以上の車両だと思います。

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駅を降りると、迎えてくれるのは相模湖。例年ならばもっと水量もあるのでしょうが、それでも、厳しい残暑に疲れた目に、ひとときの涼を与えてくれますね。

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藤野芸術の家とは、こんな所。実は、2年前に発売されたマークアキクサさんのアルバム「All My Relations」は、ここのホールで録音したのでした。写真にはありませんが、都会からやや遠いこの会場に100人以上の方が集まり、ネイティブアメリカンフルート演奏体験や、ドリームキャッチャー(ホピ族のアクセサリ)製作体験など、様々なイベントで楽しんで行かれました。

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出演者集合写真。本物のホピ族の方も、日本人離れした日本人も、みんないい顔してますな!今回は第1回だったようですが、今後とも微力ながら応援させていただければと思います。日本インディアンフルートサークル協会はこちら

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夏の終わりのライブ三昧その2

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8月30日(木)は、急遽、六本木ミッドタウンホールにて、KONAMIの「メタルギア」というゲームの25周年イベントにお呼ばれしました。もちろん、見に行ったのではなく、オーケストラの方々に交じってガットギターとエレキギターを弾いてきました。

会場はすごい熱気で、キャラクター達も大興奮!いや、久々にご一緒した人形操演の方のプロ根性たるや、恐るべし。ミュージシャンも負けていられません!我々のプロ根性は…いや、まあ長くなるので省略(笑)。

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8月31日(金)は、いつものオオフジツボ@西荻窪:音や金時
ご来場ありがとうございました!さて、前回6月に撮った写真を紹介するのを忘れておりました。壁に貼られた書は、音金のママさん(略してママ金)の自筆です。いつ見ても、その躍動感たるや素晴らしい。本物の凄さを店に入った瞬間に味わうことができます。そして、もちろんオオフジツボを含め、いつも本物の音楽を聴くことが出来る貴重なお店です。

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9月1日(土)は、マークアキクサ@赤坂:November eleventh 1111
マークアキクサさん久々となる赤坂でのワンマンライブでした。大入り満員のお客様にも助けられて、いつもの我々ではなく、何かのマジックがかかったような演奏になりました。たまにあるのです。自分が持っているもの以上の、何か別の力に弾かされているという瞬間でした。ご来場のみなさま、ありがとうございました。写真は、いつも絶品のまかないパスタ。

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9月2日(日)は、藤光希(伊藤賢治太田光宏松浦有希よしうらけんじ)@中目黒:楽屋
いつも満席のお客様、ご来場ありがとうございました!今回は我ら藤光希の他に、声優の倉田雅世さん、岩永哲也さん、笹本優子さんによる「Eve」という朗読劇もありました。この味わいが、やはり絶品!本の素晴らしさもさることながら、声のプロフェッショナルってこういうことなんだな…と納得させられる仕上がりでした。いやー、ミュージシャンも負けていられません!うん!負けていられませんよーっ!

と、他人様の素晴らしい芸を見て、さらに暑苦しく肩ひじ張ってしまうこの性格、そろそろ何とかならんかね…。若い頃はその原動力だけが全てだったけれど、そろそろもっと余裕を持って、大らかな心で音楽を楽しんでも良いんじゃないかと思うようになりました。きっとその方が、より良い物が生まれるような気がするんですよね。

でも、若い奴には絶対負けんけどね!(笑)

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