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2008年7月 7日 (月)

夢の途中

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小学生の頃、ラジコンが欲しかった。
高くて買えなかった。
たまたま図鑑に、ラジオ受信機の回路が載っていた。
勉強すればラジコンも作れるはずだと早合点した。
近所の電気屋にトランジスタを買いに行った。
「何ていう型番のトランジスタかな?」
と聞かれ、それだけで撃沈した。


中学生の頃、オーディオが欲しかった。
高くて買えなかった。
ふと本屋で立ち読みした雑誌に、安価なアンプの製作記事が載っていた。
日本橋に部品を買いに行った。
作った。一発で動いた。

いつかプロの回路設計者になろうと思った。
23歳で、夢叶った。


中学生でギターを始めた。
文化祭では、僕が編曲した譜面をトランペッターが1音違いで吹いた。
「おいおい!違うでぇ~。もう1音上やで!」
移調楽器など知らずに譜面を書いた僕への、初めて洗礼。
ギタリストとしては地味な芸風だったが、バンド仲間にはチヤホヤされた。

じゃあ、なれるわけ無いけれど、地味な職業音楽家になりたいと思った。
意外にも、これも夢叶った。


けれども今、本物の音楽家になりたくなった。
何が本物かは良く分からないけれど、凛とそびえ立つ柱が今の僕には無い。きっと、そのコンプレックスに耐え切れなくなっているのだろう。ありがたいことに、仕事はある。その仕事でいろいろ修行させていただいて、近い将来、次のステップを踏み出さざるを得ない時期が来るのだろう。


なんて、漠然と思っている。
そろそろ、器用貧乏ではなく。

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