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2003年6月25日 (水)

36時間目のライブ

もうろうとした意識で楽器を手に取る。
何とも不思議なチューニングだ。
Dm7はこんな響きだっけ。
Cmaj9はもっと明るくなかったか。

まあいい。
今朝起きてから36時間目のライブだもの。

リハーサルも出来ないまま、ステージに立つ。
ライン経由の楽器の音は、いつもよりふくよかだ。
それがPAのおかげなのか、遠くなる意識のせいなのか
僕には分からない。

BGMがフェードアウトしてゆく。
先日の悪夢が、一瞬よみがえる。
怖い。
怖い。

1曲目。即興のイントロを追加する。
現在の指の運動能力を推し量る。
65点。
なんとかいける。大丈夫だ。


あっという間の35分。
何をどう弾いたかは、MDのみぞ知る。
しかし、評判は悪くなかったことだけは
今夜の救いだ。

そうだ、どんな状況であれ、
このギターに乗っかる限りにおいて
悪いようにはしない。
それが、うたものの鉄則だ。

うたものの鉄則だ。

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2003年6月23日 (月)

不整合

そんなばかな。

おなかはぐーぐー。
出された料理は最高。
なのに、
食べられない。

そんなばかな。

食べないのは失礼だよ。
食べて無くなるのが怖い?
それとも、実はおなかいっぱい?

ココロとカラダの不整合。
若い頃とは、逆の不整合。

だんだん、やさしくなっていく。
ますます、ヘタになっていく。
そこから、何かが生まれていく。

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2003年6月16日 (月)

助演

雨の浅草。
いつも、先ばかり急いでいた僕に、
とぼとぼと歩くことを教えてくれた街。


この店での営業仕事は、今日で2回目。
10人程度のお客様との、真剣勝負。
今夜も予定の演奏が終わる。大丈夫だったかな?

店を出る時、カウンターのお客さんが寄ってきた。
なんと、ギタリストと握手をしたいと。
名刺までも欲しいと。

うたものをやっていて、本当によかった。

心に刻まれるのは、ギターではない。
僕は、あくまでも、助演だ。
しかし助演には、いっぱいの涙と見えない影が必要だ。
若い奴には、出来るまい。


長い帰り道、雨は激しさを増してきた。
足元を気にする相方に、見つからないよう、
そっと、涙を拭った。

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2003年6月 9日 (月)

公園

コーヒーカップ
乗ったことにして

汽車ポッポ
乗ったことにして

ゴーカート
乗ったことにして

ジェットコースター
まだ乗れない

真っ青な空
君とたわむれたことにして


公園に立ち入れない自分に
少しだけ、嘘をついた。

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2003年6月 1日 (日)

15cm先の未来

東京の雨は、アスファルトに染み込むことなく
うわっつらを怒涛のごとく流れてゆく。
100のうち99までが同じ方向に流れる中、
立ち止まるのは、大変だ。

はったりだらけの音楽に、
僕の放電が、止まらない。

歌い手とおなじ情念で、
音楽の本質を大切にする。
それが、僕の演奏の基本。
それが、僕にしか出せない音。


原点に立ち返ろう。
こそこそと、充電をしよう。

決して、スピードを緩めるのではなく。
中途半端な自分の足跡を、振り返るわけでもなく。

ただ、この東京の流れの中に、
僕の向くべき未来を埋もれさせないよう。


僕のひ弱な電池も、
君と居れば、まだ持つらしい。
どうしようもない雨の夜には、
15cm先の未来に
溺れよう。

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